
心理臨床家(カウンセラー、セラピスト)の活動拠点としての研究所
山王教育研究所は、1970年代のはじめに創設されて以来、一人ひとりの会員が心理臨床の専門家としての自覚を持ちつつ、心理臨床の実践を行ってまいりました。21世紀は「心の世紀」と言われます。物質の豊かさの一方で、人が生きにくさを感じたり、心の傷つきを体験したりすることによって起こるさまざまな問題が私たちの身近に迫っております。心理臨床とは、人が生き、悩み、また課題を背負いながら成長することの重さを心の専門家が真摯に受け止めて、その人の生きざまと成長のプロセスに寄り添うことに他なりません。
初代代表(故)小川捷之、第二代代表(故)河合隼雄によって培(つちか)われた山王教育研究所の心理臨床の歴史は、現在100名に近い会員によって、受け継がれております。「心理臨床家の活動拠点」としての山王教育研究所は、日本の心理臨床の第一線を担い、つねに“人々の心の健康の維持と回復”に取り組んでおりますので、今後とも多くの方々の御理解と御支援を頂きたいと存じます。
一般社団法人 山王教育研究所
代表 弘中正美
| 1948年 | 山口県にて生まれる |
|---|---|
| 東京大学文学部心理学科卒業 | |
| 1976年 | 東京大学大学院人文科学研究科心理学専攻博士課程中退 |
| 1995年 | 千葉大学教育学部教授 |
| 2001年 | 明治大学文学部心理社会学科教授 |
| 2007年 | 山王教育研究所代表 |
著書
- 子どもの心理臨床(共編著)(北樹出版 1999年)
- 遊戯療法の研究(共著)(誠信書房 2000年)
- 遊戯療法と子どもの心的世界(金剛出版 2002年)
- 遊戯療法の実際(共編著)(誠信書房 2005年)
- 日本の心理臨床の歩みと未来(共著)(人文書院 2007年)
他、多数
ひとがら
『「子どもの心の世界」をよく理解する人、と河合先生が紹介する通りの名プレイセラピスト。その人柄は難しい会議の場でも発揮されます。難題に直面した場が、弘中先生の発言で不思議とゆったりとした空気になります。』
(会員 談)
| 代表 | 弘中正美 |
|---|---|
| 副代表 | 三浦和夫/卯月研次 |
| 事務担当理事 | 松下方美 |
| 理事 | 生野和子 |
| 監事 | 西村寛子/吉野大輔 |
| 会員数 | 94名(臨床心理士有資格者93名) |
2015年7月現在
| 所在地 | 〒140-0013 東京都品川区南大井6-17-16 パークウィンビル301 |
|---|---|
| 電話番号 | 03-5762-1559(代) 電話受付:11:00~16:00(月〜土) |
| FAX番号 | 03-5763-9262 |
| 定款・規定等 |
定款(PDF) 決算報告2014年度(PDF) 決算報告2013年度(PDF) 倫理綱領(PDF) |
| 1938年 | 北海道にて生まれる |
|---|---|
| 1962年 | 東京教育大学教育学部心理学科卒業 |
| 1964年 | 同大学院修士課程修了 教育学博士 ユング派分析心理学の臨床・研修の拠点として 山王教育研究所主宰 元上智大学文学部心理学科教授 |
| 1996年 | 逝去 |
著書
- 「夢分析」(朝日出版社 1982年)
- 「性格分析」(講談社 1983年)
編書
- 「児童臨床心理学事典」(共編 岩崎学術出版社 1974年)
- 「精神分析を学ぶ」(共編 有斐閣 1981年)
共訳
- エリクソン「自我同一性」(誠信書房 1973年)
- ユング「分析心理学」(みすず書房 1976年)
他、多数
ひとがら
『シャイでダンディ、人懐っこい優しさの持ち主、そして鋭い感性と人間的魅力に溢れたサイコセラピスト。日本の心理臨床の最前線を作ろうとした小川先生の夢は、山王教育研究所の活動に今も脈々と受け継がれています。』
(会員 談)
| 1928年 | 兵庫県にて生まれる 幼くして弟を病で亡くし、死の恐怖を感じ始める |
|---|---|
| 1952年 | 京都大学卒業後、教鞭をとり生徒の相談に乗ることで心理学を学ぶ必要を感じ、京都大学大学院で臨床心理学を学ぶ |
| 1962年 | チューリッヒ・ユング研究所に留学 日本人としてはじめてユング派分析家の資格取得 帰国後は京都大学教授、国際日本文化研究センター所長、文化庁長官を歴任 |
| 1982年 | 「昔話と日本人の心」で大佛次郎賞受賞 |
| 1995年 | 紫綬褒賞、他受賞 |
| 2000年 | 58歳からレッスンを再開したフルート曲をおさめたCD発売 |
| 2007年 | 逝去 |
著書
- 「ユング心理学入門」(培風館 1967年)
- 「明恵 夢を生きる」(京都松柏社 1987年)
- 「こころの処方箋」(新潮社 1992年)
- 「心理療法序説」(岩波書店 1992年)
他、多数
ひとがら
『先生の吹くフルートの繊細な調べ、先生の語る講演の心を癒すジョーク、そして人と人との関係のなかで行われる深い真実の探求。河合先生のひたむきな真剣さと無垢な柔らかさが研究所の精神として息づいています。』
(会員 談)



